Alice and Bob
名詞
暗号プロトコルの議論で例として使われる典型的な登場人物。元々、理論家はこう言っていた。「AはBを名乗る誰かと通信する。確認のため、AはBが秘密の数Kを知っているかを試す。そこでAはBに乱数Xを送る。BはKでXを暗号化してYを作り、YをAに送り返す」。この種の話は非常に追いづらいので、理論家は主役を表すのに飾り気のない文字AとBを使うのをやめ、AliceとBobと呼ぶようになった。今ではこう言う。「AliceはBobを名乗る誰かと通信し、確認のためAliceはBobが秘密の数Kを知っているかを試す。AliceはBobに乱数Xを送る。BobはKでXを暗号化してYを作り、YをAliceに送り返す」。これらのメタ構文的な名前の周りには、たちまち一つの神話体系ができあがった。http://www.conceptlabs.co.uk/alicebob.html を参照。
Bruce Schneierの定番の入門書Applied Cryptography(第2版、1996年、John Wiley & Sons、ISBN 0-471-11709-9)で、彼はAliceとBobを筆頭とする登場人物一覧の表を紹介した。他には、Carol(3者・4者プロトコルの参加者)、Dave(4者プロトコルの参加者)、Eve(盗聴者)、Mallory(悪意ある能動的攻撃者)、Trent(信頼された調停者)、Walter(監視人)、Peggy(証明者)、Victor(検証者)などがいる。これらの役割名は、すでに標準的であるか、あるいは同書の広い人気を考えれば速やかにそうなると期待してよい。