DDT
/D·D·T/, 名詞
[殺虫剤のpara-dichloro-diphenyl-trichloroethene(パラジクロロジフェニルトリクロロエタン)から]
個々の機械命令を読みやすいシンボリックな形で表示し、ユーザーがそれらを変更できるようにすることで、他のプログラムのデバッグを支援するプログラムの総称。この意味でのDDTという用語は今や古めかしく、debuggerや、
adb、sdb、dbx、gdbのような個々のプログラム名に広く取って代わられた。[ITS] MITの伝説的なITSオペレーティングシステムのもとで、DDT(‘Hack Translator’を表す6文字略のHACTRNという別名で動作した)は、他のプログラムを実行するために使われるshellないし最上位のコマンド言語としても使われた。
初期のDECハードウェアやCP/Mでサポートされていた、いくつかの特定のDDT(語義1)のいずれか。『PDP-10 Reference Handbook』(1969年)には、DDTのドキュメントの最初のページに、この用語の起源を明らかにする脚注が含まれていた。
Historical footnote: DDT was developed at MIT for the PDP-1
computer in 1961. At that time DDT stood for DEC Debugging
Tape. Since then, the idea of an on-line debugging program has
propagated throughout the computer industry. DDT programs are now
available for all DEC computers. Since media other than tape are
now frequently used, the more descriptive name Dynamic Debugging
Technique has been adopted, retaining the DDT abbreviation. Confusion
between DDT-10 and another well known pesticide,
dichloro-diphenyl-trichloroethane
C14H9Cl5
should be minimal since each attacks a
different, and apparently mutually exclusive, class of bugs.
(ちなみに、そこで言及されている「テープ」は磁気テープではなく紙テープだった。)悲しいことに、この引用は、suitたちが乗り込んできてDECがはるかに「ビジネスライク」になった後、ハンドブックの後の版から削除された。
上記の歴史は多くの古参ハッカーに知られている。だが、まだ続きがある。元のTMRC用語集の編纂者であるPeter Samsonは、1957年にMITのLincoln Labで作られたPDP-1の直接の祖先であるTX-0コンピューター上の同様のツールにちなんでDDTと名付けた、と報告している。その画期的なマシンのデバッガはFLIT(FLexowriter Interrogation Tape)という名前で親しまれていた。Flitは長年にわたり、人気のある殺虫剤の商品名だった。