Multics

/muhl´tiks/, 名詞

[「MULTiplexed Information and Computing Service」から]CTSSの後継として、MIT、GE、Bell Laboratoriesを含むコンソーシアムによって共同設計された初期のタイムシェアリングoperating system。設計は1965年に初めて発表され、1967年の運用が計画され、1969年に初めて運用され、まずまずの性能と安定性を達成するのにさらに数年を要した。

Multicsは当時としては非常に革新的だった。とりわけ、個々のファイルにアクセス制御を持つ階層的ファイルシステムを提供し、すべてのデバイスを特殊なファイルとして一様に扱うという考えを導入した。それはまた対称型マルチプロセッサ上で動いた最初のOSであり、NSAからB2セキュリティ評価を授与された唯一の汎用システムだった(Orange Bookを参照)。

Bell Labsは、second-system effectがMulticsを実用上使えないほど肥大化させたと判断して、1969年に開発努力から手を引いた。HoneywellはGEのコンピュータ部門を買収したのち1972年にMulticsを商用化したが、決してあまり成功しなかった。1980年代のピーク時でも、Multicsのサイトは75から100の間しかなく、それぞれが数百万ドルのメインフレームだった。

Bell LabsのかつてのMultics開発者の一人はKen Thompsonであり、Unixは意図的にMulticsの設計思想の多くを引き継ぎ拡張した。実際、Thompsonは‘Unix’という名前そのものを「Multicsの弱い駄洒落」と評した。これやその他の理由から、Multicsの設計の側面はハッカーの間で時折議論の話題であり続けている。brain-damagedGCOSも参照。

MITは1977年にMulticsとの開発協力を終えた。Honeywellは80年代半ばにコンピュータ事業をBullに売却し、Multicsの開発は1988年に止まった。四つのMulticsサイトが1998年になってもまだ使われていたことが知られているが、最後の一つ(カナダの軍事サイト)は2000年11月に廃止された。Multicsのページがhttp://www.stratus.com/pub/vos/multics/tvv/multics.htmlにある。